「開催報告」3周年イベント~産育休あるある~
5月18日(日)、都内にて開催致しました、NPO法人ArrowArrow設立3周年記念イベントは、子ども達の元気な声とともにスタート致しました。
まずは、2013年度の事業報告、共同代表海野より、「法人向け女性社員活用設計」や「中小企業ワークスタイル研究会」等、個人や企業の選択肢を広げる活動の様子などの報告。
続いて、第2部ゲストスピーカー5名による、「職場で聞けない、言えないあんなこと、そんなこと」(産育休あるある!?)」トークセッション。
ゲストの内訳は、実際に産育休を取得し職場復帰された女性2名、産育休取得者を部下に持つ上司の立場から1名、管理職としての立場から男性2名。
妊娠を職場にどのようにどのタイミングで伝えるか、職場復帰にあたり準備したこと、産育休をそれぞれの立場からどう捉えるのかなどを軸に2時間近くお話いただきました。
会場の皆さんから深い頷きが起きたり、発見あり、時には爆笑ありの楽しい内容となりました。
産育休取得者の方の、「将来の夢は働くお母さんだった。自立した女性になりたい、だから出産後も働くことに抵抗がなかった」「(ライフイベントを迎える前から)一生働きたいという想いがあった」というお話が印象的でした。
ずっと働き続けたいという想い、働くことに対しての心がまえや強い決意が周りとのコミュニケーションにも良い影響を及ぼしていたのかなと感じました。
上司や管理者の立場の方からの話として「ただ働く、(元のポジションに)ただ戻るではなく、望む働き甲斐が得られるか?(を面談を通して考える)」「ライフイベントをきっかけに業務の棚卸をする、担当を変えることで(組織としても)広がりができるというメリットがある」「ライフイベントの空白期間は業務からは離れるけれども、そこで学ぶ知見は仕事に必ず活かされる」とライフイベントをデメリットではなく、むしろチャンス、良いこととして前向きに捉えている様子が伺えました。
その後、第3部は「2014年度の活動方針について」と「働き方デザイン本完成!!」の報告でした。
本の内容は、ワークシートの部分あり、職場のことのみでなくパートナーとのことを考える項目もあり、1冊の中にかなり濃い内容が詰め込まれていました。
最後に参加者の方からお寄せ頂いた感想をご紹介します。
(参加者からの感想)
イベントの目玉であるトークセッションでは、産育休取得者・管理職の双方の立場から産育休取得に関して意見が交換されました。「妊娠の報告はいつした?」「妊娠の報告を聞いてどう思った?」など、聞いてみたいけどなかなか聞く機会がない、それ気になる!と共感できる質問がいくつも投げかけられ、産育休を取得する際の心構えやそれまでに考えるべきことにつながるヒントをたくさんいただきました。また、ネットや雑誌では女性に対するアンケートやインタビューが多いので、管理職の方々がどのような想いで産育休取得に取り組まれているのかを知ることができたことはとても有意義だったと思います。職場の制度や雰囲気・文化に左右される部分が大きいとは思いますが、働き続けるという強い気持ちをベースに、周りとの円滑なコミュニケーションやそれまでの仕事の成果があれば、出産・育児をしながらでも働くことは可能であることを実感でき、とても前向きな気持ちになりました。
ライフイベントと仕事の両立に漠然と不安を抱えるのではなく、視野を広げることで自分のなりたい姿に近づくために明るい気持ちで行動を起こせるようになるんだなと、大いに刺激を受けた一日でした。ご参加頂いた皆様、沢山の笑顔を有難うございました。
(文責:「PBN」宇野 真樹子)
*PBN:ArrowArrowのプロボチーム「Pro Bono Nosutrumu」の略
*会場を株式会社シータス&ゼネラルプレイス様にご提供頂きました。誠に有難うございました。
*当日お披露目致しました「働き方デザイン本」につきましてはコチラ