生き方デザイン学第7期が始まりました!(第1回・第2回)
【執筆者:スタッフ 海野千尋】

2013年12月の師走、生き方デザイン学第7期が始まりました!
この7期は2013年年末から2014年年明けて開催することになり、ちょうど自分自身の振り返りとともに来年からのアクションへつなげる絶好のタイミングです。
当法人代表・堀江の自己紹介から開始し参加者皆さんの自己紹介とともに参加のきっかけを聞いてみたところ、皆さんライフイベントを迎える前の自分自身についてこれからどうするか、何をしていくか、モヤモヤとしている今を脱したい、変えたい、自分のことを今一度考えたいという意欲の高い方々が集まりました。
「これからの仕事・結婚・出産(育児)のこれからの予想をたててみましょう」
という堀江の一言に参加者に戸惑いの表情があらわれました。
「その予想をたてることが難しい!」それはごもっともなのですが、それでもご自身が考える予想・予測を本人から発表してもらいたいと思っています。その背景には、自分の願いやありたい姿のヒントが隠されていることが多いからです。
皆さんの予想を聞いたうえで、堀江から「私たち女性がなぜこれらの予想をたてにくいのか」の視点・社会の現状を数値をもって伝えていきます。
「でも『やっぱり大変なんだ』で終わらないように、そういう現状の中でも、自分らしく生きているゲストの方々を呼んでいます」

お昼をはさんでもう一度同じ問いを投げかけました。
「これからの仕事・結婚・出産(育児)のこれからの予想をたてましょう。またそこに対して阻んでいる壁があったら何かも一緒に考えて発表しましょう」
先ほど同じ問いであったにも関わらず、今度はより鮮明に、参加者皆さんの「ありたい姿」「こうしたいという希望」が語られていました。
さらにそこにたどり着くまでの壁・課題もくっきりとしてきました。
「仕事を続けていきたいがこの業界で働き続けることが難しいのかもしれない。今の仕事も自分にとってどうなのかを今一度考えたい」
「親からはどちらも選ぶのは欲張りなんじゃないかと言われたが私は貪欲に生きたい。今後自分でどう仕事をつくっていくかが課題」
「以前勤めていた会社のようなワーク・ライフ・バランスがとれないような環境を避けて、そのバランスがとれる会社を探したい」
「結婚・出産を考えていたから仕事に対してペースを落としてしまっていたが、管理職目指してがんばりたい。今の会社で働き続けたいから新しい分野の勉強をしたい。会社のブランド強化と共に、自分のブランド強化もしたい」
「妊娠をしたい、とはっきり思えてきた。仕事は今の会社で続ける働き方があるかもしれないから、いろいろな人に会って選択肢の幅を拡げたい」
何が自分の中で壁・課題になっているのかを具体的に認識することで、次に「どうしたらその壁や課題を乗り越えられるか」の具体的アクションにつなげることができそうなムードが高まってきました。
それから第2回目のゲストである白坂ゆきさんの話へ。
「自分のペースで働く生き方」として白坂さんからご自身の生き方をお話していただきました。

白坂さんは大学院卒業後、経営ビジョン策定や浸透など組織人事に関するコンサルティング会社に入社します。
3ヶ月に平均3本のプロジェクトを走らせるような24時間闘えるような企業戦士として働き、昼夜・休日問わず365日完全に仕事モードで働いていました。もちろんその働きぶりは社内で評価にあがり結果も出している実績をお持ちでした。
そんなバリバリと仕事をしている白坂さんに事件が起こります。「豚汁事件」と笑いながらご紹介されていましたが、翌日にある大きな提案を控えて徹夜で資料をつくる夜、夜食で購入したとんかつ弁当を持って路上で倒れてしまいます。
幸いその時点で大事には至らなかったようですが、はっと目が覚めるような感覚に陥ったようです。
「私何をやっているんだろう…」
そこから今のパートナーと生活を共にする中で「働くこと」「生活すること」にバランスを求めるようにシフトしていきました。
結果会社を退職をし、次の仕事として1年ほど働いた参議院議員秘書のお仕事も辞めようと決めたときに、妊娠がわかりました。
「あぁ、こうして私のキャリアは終わっていくんだな」 と思わず少し後ろ向きに考えてしまったそうです。
そんなときに以前の取引先の方から一喝をもらいました。
「中絶する選択がないならさっさと覚悟を決めろ、腹が据われば何事も楽しめるようになる。一緒にやってきた仕事と同じように」
この言葉に押されて白坂さんは妊娠期に小さなチャレンジを始めました。
安定期に入るのをまって「子連れ出勤」が可能な授乳服を扱うモーハウス社に入社し、産後3週で会議に2ヶ月半で店頭に復帰します。
それからNPO法人子連れスタイル推進協会にジョインし、働き方を模索、提唱することに力を注ぎます。
「私のライフデザインは今までずっと山登りでした。でもこれからは川下りにしたい。水が上から下に流れていくように重力に逆らわず、景色を楽しみながら、止まりたいときに流れがゆるややかなところにいき、岐路にたったらどちらをいくか選択して、最後に大海にでるような、そんな川下りの道で進んでいきたい」
白坂さんは晴れやかな表情でこう語りました。目の前にある小さなチャレンジを楽しみ、思い通りにならない人生だからこそ楽しんでいきたいと。
白坂さんのライフデザインについての見解に、参加者皆さんがメモを取りながら、そして何度もうなずくシーンがありました。
「『自分のペースで働く』は他者と比較することもあるかもしれないが、自分自身の中でペースを変えていってもいいのだと思う。私は山登りから川下りに変わったけれど、川下りに飽きたらまた山登りに切り替えたっていい。『自分のペース』は自分の中で切り替えていけばいいと思う」
このように力強い言葉をもらって参加者からさまざまな質問が飛び交いました。
白坂さんが話す「自分のペース」は、一度とことん他者のペースにあわせて仕事をした経験や、退職・結婚・妊娠・出産など様々な転機のうえで自分がどんな道を選ぶかに自覚的であること、そしてその選んだ道が白坂さんにとっての挑戦であっても進もうと決めていることが伝わります。つまり「自分のペース=楽をしよう」ではなくて、そのような強さをひっくるめた言葉として捉えているということが理解でき、心に響きました。
生き方デザイン学は、様々な価値観をもったゲストを呼び、気持ちのはいった言葉や生き方を受け止めて、
これからの自分と照らし合わせる作業をしていきます。
ご参加された皆さん、そしてゲストである白坂さん、ありがとうございました!

2013年12月の師走、生き方デザイン学第7期が始まりました!
この7期は2013年年末から2014年年明けて開催することになり、ちょうど自分自身の振り返りとともに来年からのアクションへつなげる絶好のタイミングです。
当法人代表・堀江の自己紹介から開始し参加者皆さんの自己紹介とともに参加のきっかけを聞いてみたところ、皆さんライフイベントを迎える前の自分自身についてこれからどうするか、何をしていくか、モヤモヤとしている今を脱したい、変えたい、自分のことを今一度考えたいという意欲の高い方々が集まりました。
「これからの仕事・結婚・出産(育児)のこれからの予想をたててみましょう」
という堀江の一言に参加者に戸惑いの表情があらわれました。
「その予想をたてることが難しい!」それはごもっともなのですが、それでもご自身が考える予想・予測を本人から発表してもらいたいと思っています。その背景には、自分の願いやありたい姿のヒントが隠されていることが多いからです。
皆さんの予想を聞いたうえで、堀江から「私たち女性がなぜこれらの予想をたてにくいのか」の視点・社会の現状を数値をもって伝えていきます。
「でも『やっぱり大変なんだ』で終わらないように、そういう現状の中でも、自分らしく生きているゲストの方々を呼んでいます」

お昼をはさんでもう一度同じ問いを投げかけました。
「これからの仕事・結婚・出産(育児)のこれからの予想をたてましょう。またそこに対して阻んでいる壁があったら何かも一緒に考えて発表しましょう」
先ほど同じ問いであったにも関わらず、今度はより鮮明に、参加者皆さんの「ありたい姿」「こうしたいという希望」が語られていました。
さらにそこにたどり着くまでの壁・課題もくっきりとしてきました。
「仕事を続けていきたいがこの業界で働き続けることが難しいのかもしれない。今の仕事も自分にとってどうなのかを今一度考えたい」
「親からはどちらも選ぶのは欲張りなんじゃないかと言われたが私は貪欲に生きたい。今後自分でどう仕事をつくっていくかが課題」
「以前勤めていた会社のようなワーク・ライフ・バランスがとれないような環境を避けて、そのバランスがとれる会社を探したい」
「結婚・出産を考えていたから仕事に対してペースを落としてしまっていたが、管理職目指してがんばりたい。今の会社で働き続けたいから新しい分野の勉強をしたい。会社のブランド強化と共に、自分のブランド強化もしたい」
「妊娠をしたい、とはっきり思えてきた。仕事は今の会社で続ける働き方があるかもしれないから、いろいろな人に会って選択肢の幅を拡げたい」
何が自分の中で壁・課題になっているのかを具体的に認識することで、次に「どうしたらその壁や課題を乗り越えられるか」の具体的アクションにつなげることができそうなムードが高まってきました。
それから第2回目のゲストである白坂ゆきさんの話へ。
「自分のペースで働く生き方」として白坂さんからご自身の生き方をお話していただきました。

白坂さんは大学院卒業後、経営ビジョン策定や浸透など組織人事に関するコンサルティング会社に入社します。
3ヶ月に平均3本のプロジェクトを走らせるような24時間闘えるような企業戦士として働き、昼夜・休日問わず365日完全に仕事モードで働いていました。もちろんその働きぶりは社内で評価にあがり結果も出している実績をお持ちでした。
そんなバリバリと仕事をしている白坂さんに事件が起こります。「豚汁事件」と笑いながらご紹介されていましたが、翌日にある大きな提案を控えて徹夜で資料をつくる夜、夜食で購入したとんかつ弁当を持って路上で倒れてしまいます。
幸いその時点で大事には至らなかったようですが、はっと目が覚めるような感覚に陥ったようです。
「私何をやっているんだろう…」
そこから今のパートナーと生活を共にする中で「働くこと」「生活すること」にバランスを求めるようにシフトしていきました。
結果会社を退職をし、次の仕事として1年ほど働いた参議院議員秘書のお仕事も辞めようと決めたときに、妊娠がわかりました。
「あぁ、こうして私のキャリアは終わっていくんだな」 と思わず少し後ろ向きに考えてしまったそうです。
そんなときに以前の取引先の方から一喝をもらいました。
「中絶する選択がないならさっさと覚悟を決めろ、腹が据われば何事も楽しめるようになる。一緒にやってきた仕事と同じように」
この言葉に押されて白坂さんは妊娠期に小さなチャレンジを始めました。
安定期に入るのをまって「子連れ出勤」が可能な授乳服を扱うモーハウス社に入社し、産後3週で会議に2ヶ月半で店頭に復帰します。
それからNPO法人子連れスタイル推進協会にジョインし、働き方を模索、提唱することに力を注ぎます。
「私のライフデザインは今までずっと山登りでした。でもこれからは川下りにしたい。水が上から下に流れていくように重力に逆らわず、景色を楽しみながら、止まりたいときに流れがゆるややかなところにいき、岐路にたったらどちらをいくか選択して、最後に大海にでるような、そんな川下りの道で進んでいきたい」
白坂さんは晴れやかな表情でこう語りました。目の前にある小さなチャレンジを楽しみ、思い通りにならない人生だからこそ楽しんでいきたいと。
白坂さんのライフデザインについての見解に、参加者皆さんがメモを取りながら、そして何度もうなずくシーンがありました。
「『自分のペースで働く』は他者と比較することもあるかもしれないが、自分自身の中でペースを変えていってもいいのだと思う。私は山登りから川下りに変わったけれど、川下りに飽きたらまた山登りに切り替えたっていい。『自分のペース』は自分の中で切り替えていけばいいと思う」
このように力強い言葉をもらって参加者からさまざまな質問が飛び交いました。
白坂さんが話す「自分のペース」は、一度とことん他者のペースにあわせて仕事をした経験や、退職・結婚・妊娠・出産など様々な転機のうえで自分がどんな道を選ぶかに自覚的であること、そしてその選んだ道が白坂さんにとっての挑戦であっても進もうと決めていることが伝わります。つまり「自分のペース=楽をしよう」ではなくて、そのような強さをひっくるめた言葉として捉えているということが理解でき、心に響きました。
生き方デザイン学は、様々な価値観をもったゲストを呼び、気持ちのはいった言葉や生き方を受け止めて、
これからの自分と照らし合わせる作業をしていきます。
ご参加された皆さん、そしてゲストである白坂さん、ありがとうございました!